泣きたい時の歌
今年で23回目の冬になる。
相変わらず寒さにはめっぽう弱い。
どうしてだろう、寒さは寂しさを連れてくる。
生まれた時から心に穴が空いているような気がしていて、
冬になると冷たい風がヒューヒューとその穴を通り抜ける。
少し痛みを伴って。
愛されなかったわけじゃない、上手くなかっただけ、不器用だっただけ。
恵まれていたはずで、私がダメだったんだ、ずっと。理想が高すぎたんだ、きっと。
どこで何がダメになってしまったのか、わたしは今少しずつ腐っていこうとしている。
わたしは弱いままで大人になってしまった。
辛い時に、抱きしめて欲しい時に、ただそばにいて欲しい時に居てくれる誰かを、私は今も見つけれないでいる。布団の中で背中を丸めるのが精一杯で、死にたいとかじゃなく、ただ居なくなってしまいたい、消えてなかった事になりたい。
その人に言いたかった事も聞いて欲しかった事も全部、布団の中で伝わらない涙に消えた。
自分で一人で抱えていたらいつの間にか誰にも頼れなくなって、甘えれなくなってた。
でもね、そんな真っ暗な夜って、私だけじゃなかったんだって、しかも結構多くの人が経験しているって事を知ったから。そんな音楽が今日も私の言えなかった言葉の代わりに一緒に泣いてくれるから、どうにか夜を繋いで明日に繋ぐ事が出来ているのかもしれない。
・GOOD ON THE REEL - いらない
・ amazarashi - 夜の歌
・tacica -HALO
・それでも世界が続くなら-水色の反逆